風営法の種類 まあじゃん屋さんについて 

風営法の種類 4号 まあじゃん店の登場

中国が発祥のまあじゃんですが、日本ではまあじゃん店はいつ頃登場したのでしょうか。

なんと!1925年頃には早くも東京、大阪にまあじゃん店が多く誕生しているのです。

まあじゃん店は100年近くの歴史がある由緒正しきお店だったのです。

同時期の頃から日本だけでなくヨーロッパにもまあじゃんサロンがあり、世界的に人気のゲームとなっています。

1928年10月には大阪中之島公会堂で我が国はじめてのまあじゃん大会が開催され数人のご婦人を含む400名が参加し盛会とあります。(出典元:日本麻雀連盟) 

その由緒正正しきまあじゃん店が何故風営法の風俗営業になっていらっしゃるのでしょうか?

まあじゃん店と風営法

まあじゃん店は風営法の第二条第一項の第四号にその名前があり、まあじゃん店を開店する為には、管轄の警察署に申請して許可を得る必要があります。通常4号営業許可と業界ではいわれています。

何故、まあじゃん店が風営法で規制されているのでしょうか?

その理由はそのまま、風営法の4号に書いてありました。「客に射幸心をそそるおそれのある遊技をさせる営業」の為申請許可が必要ですよ

となっています。

射幸心?となられた方は正常です。なかなか見たりも聞いたりもしたことの無い言葉ですからね。

射幸心とは、「思いがけない幸運によってもうけたい」「楽していい思いをしたい」「偶然の儲け、幸福を頼む心」

「あわよくば」「一攫千金を狙う」等々の心理を刺激して駆り立てることをいいます。つまりはギャンブル心に火をつけることをいいます。

法律的にはまあじゃん店も射幸心をそそるおそれありと言うことから、申請、許可が必要となっている訳です。

えーマージャン店だよーと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、こればっかりは法律的にはそうなっておるので、ご理解くださいと言わざるを得ません。また、まあじゃん店から「おめでとうございます!」と景品を提供することはできません。正に射幸心を煽ることになってしまうからです。

まあじゃん店の制限と料金設定

営業の時間に注意が必要です。深夜0時~6時の間は営業ができません。

それと、まあじゃん卓の利用料も決められていて(風営法 施行規則36条)全自動マージャン台が一人600円/1時間(消費税別)

それ以外の台が一人500円/1時間(消費税別) 一人換算でなく、台1台換算だと全自動2400円/1時間(消費税別)それ以外が2000円/1時間(消費税別)となっています。

「うちの店は高級感を売りにするからもっともらうよー」とはなりません。何故なら同36条に「金額を超えないこと」ときちっとかいていますので残念ですが、できません。それに、その金額を見やすいところに貼っておく必要があります。(実際まーじゃん屋さんに聞くと余程のことが無い限りその既定の金額では、最近は難しいという声はよく聞きますが・・・・)

あと、「善良の風俗または清浄な風俗環境を害するおそれのある写真、広告物、装飾その他の設備を設けないこと」とあります。善良な風俗、清浄な風俗環境を害するとは?となりますが、スケベ心をそそるような写真とか、広告とかダメよとなっています。 

まとめです。

いかがだったでしょうか。

まあじゃん店の登場その歴史、風営法とどう絡んでいるのか、そしてその制限はどうのなのかついてお伝えしました。

風営法は人間の欲を社会的にどう調整するのかを規定した法といえます。風営法の捉え方としては、「いわゆる射幸心を抑えて楽しくお店でまあじゃんが打てることを規定しているものだ」と考えるのが正解ではないでしょうか。